なんとなんと13年ぶり
8月が終わりに近づきだした頃、
ふと、こんな気持ちが、入道雲のようにムクムクと湧き上がってきました。
「おわら風の盆を撮りに行ってみたい。」
「見送りおわらを撮りに行ってみたい。」
実は、過去に何度も、おわら風の盆は行った事が有りましてん。
その祭りに魅了されていたのですが、
なぜか、気づいたら何年も足が遠のいておりました。
『おわら風の盆』とは、富山の八尾で、
毎年、9月1日~3日まで行われる、実に幻想的なお祭り。
3日3晩行われ、町が踊りと唄声と演奏に染まります。
自分は、行ってみたいと思い、ツアーで参加するようになり、
やがて、自分は、自分で時間を見計らって、出かけるようになりました。
そのおわらに、日に日に出かけたいと思うようになり、
『見送りおわら』という、始発電車をホームから、踊りながら見送ってくれるという、
行事を撮影したいと思い、行く事を決意したのでした。
10何年前の見送りおわら↓↓
通算7回目のおわら
遡って、よくよく調べたら、
2002年
2003年
2005年
2007年
2008年
2010年と出かけており、
さて、今回は実に13年ぶりのおわらという事になりました。
何故に、そこまで間が空いたのかは自分でもわかりましぇーんが。
そして、『見送りおわら』は電車を踊り手さん達が、
ホームに並んで、始発電車を見送ってくれるので、
「こういうお祭りが有るんだけど」と撮り鉄の弟君に声をかけてみたら、快諾したので、
1日の金曜日の夜、仕事を終えてから、2人で、代わる代わるの運転で出掛けたのでした。
真夜中のおわら
21時頃出発して、2日の午前2時ぐらいに無事に到着。
実は、この時間からが自分にとっては目的で、
何回も、おわらを経験しているうちに、真夜中のおわらの楽しさ、
神秘さ幻想さに気づいたのでした。
真夜中の町をさまよっていると、
どこからともなく、三味線と胡弓と唄声が聞こえてきます。
そして、その音の鳴っている方に歩いていってみると、
その一団にかち合えるという、町の中で宝探しをするような感じ。
その一団は、とてもゆっくりと町の中を幻想的に、
演奏しながら、唄いながら、踊りながら進んで行くのです。
観光客の方々が居る時のおわらの町は、ごったがえしますが、
真夜中のおわらは、人もなく、神秘さ、幻想さ増し増しです。
どこで、いつ演奏&踊りが始まるかはわからないが、
それでも、町中をフラフラすれば、どこかでは出会える感じです。
自分達も午前2時頃に、町に足を踏み入れたら、
さっそくこじんまりな一団に出会い、
その方々に付いていって、(ブレーメンの音楽隊の如く)
幻想的な音色に酔いしれたのでした。
そして『見送りおわらへ』
そんなこんなしていたら、
夜も白々と…。
始発電車の時間を鑑みて、歩いて駅に向かいました。
これが、けっこうな距離だった(泣)。
カメラ道具一式が、更に自分の身体にギリギリと負荷をかけやがる。
結局、30分近くは歩いたような…。
なんとか、JR越中八尾駅に到着。
駅には始発を待つ、老若男女。ほとんど老男女。
何気にドヨーンとした荒廃した空気が漂う(苦笑)。
そして、事件は起こりました!!。
「兄貴、今年は見送りおわらやらないってよ!」
弟の声と同時に、目に入ってきた掲示物。
安全面を考慮して、今年は回避との事。(今年だけなのか!?)
絶望とともに、オレンジ色の夜明けがやってきました。
とりあえず富山市内へ
もう町に引き返す余力は残っていなかったので、
そのまま始発で富山駅へ。
2人共、爆睡状態で駅に到着。
そして、市電に乗って散策して、ネットカフェで数時間の休息。
起きて、早めの昼食を取って、
海の幸の、しーすーを堪能。
また八尾の町に舞い戻りました。
駅からは、タクシーに乗ってね(笑)。
鏡町の演舞を堪能
夕方前には、舞い戻りましたが、
既に多くの観光客で、ごったがえし始めてました。
目的は真夜中の町流しなので、
目的を一つに絞って、そこから動かない事にしました。
有名な鏡町の演舞を見る事にして、
場所取りをして、後はひたすら忍耐で待つのみ。
NHKのBS放送が行われるとの事で、クルーの後ろで、
石の如く、ガマンガマン…。
お尻が痛くなってきました。
ベテランさんは、ちゃんとそれ対処のクッションを持参してきたりしてました。
17時過ぎ頃から、2~3回の演舞を堪能。
時間は20時前。観光客はごった返し状態。
とりあえず、夜中まで仮眠です。
弟君は初めてのおわらという事も有って、
堪能したいとの事で、1人で町の中に…。
後で聞いたら、撮影どころでなく、とんでもない状態に遭遇する羽目に合ったとの事…。
そりゃそうでしょ(苦笑)。
だから、あたしゃ、退散したのよ。
真夜中のおわら流しを堪能
そして、車で仮眠して、夜中の2時頃より、再始動。
弟は、23時頃に戻ってきてたらしいが、同じように同行。
町に舞い戻ってみると、何か所かで、町流ししておりました。
しかも、土日にかけてるせいか、
結構な大所帯での一団での町流しを見る事が出来て大満足。
ほんと、幻想的で非現実的な夜を過ごすことが出来ました。
そして、夜明け。
弟君も大満足してくれたみたいで、
来年に思いを馳せていたので、また一緒に出かけてみたいなと思っております、
最大の目的だった『見送りおわら』は空振りましたが、
素晴らしい二晩でした。
ステキな写真もボチボチ撮れたかな!?
しかし、夜中の撮影は、やっぱり難しいと痛感したよね。
またインスタでアップしていきまーす。
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